カーボンニュートラルに向けた取り組みです。
宮崎県都城市の霧島酒造は、食品の低温物流などを手がけるニチレイロジグループと連携してバイオマス発電を運用することになりました。

霧島酒造は、工場などから排出されるCO2の量を2030年度までに実質ゼロにすることを宣言していて、2014年からはサツマイモの焼酎かすなどを活用したバイオマス発電に取り組んでいます。

19日は「霧島環境アクション2030」取材会が開かれ、バイオマス発電についてサツマイモの保管業務などを委託しているニチレイロジグループと連携して運用することが発表されました。

ニチレイロジグループでは、鹿児島県内の工場でサツマイモの凍結や保管などを行っていて、その過程で発生する芋くずを去年9月から霧島酒造のバイオマス発電で再利用。
年間90トンの芋くずが活用され、10.3トンのCO2削減につながるということです。

(霧島酒造 江夏拓三専務)
「これをきっかけに全国でいろんな企業がコラボして、CO2削減にお互いに取り組むという姿勢が大事じゃないかなと」

(ニチレイロジグループ 佐野蓉子さん)
「ただの業務の委託だけの関係ではなくて、より大きな取り組みとして貢献していきたいなと思っている」

霧島酒造では今後、ニチレイロジグループの工場から発生するサツマイモ以外の食品残さもバイオマス発電に活用していきたいとしています。