架空の裁判員裁判に、観客が裁判員として参加する一風変わった演劇が8月22日、都内で上演されます。演劇を企画する団体は、「裁判員裁判を疑似体験できる公演にぜひ足を運んでほしい」と呼びかけています。
「極刑」と題する演劇の舞台は、架空の強盗殺人事件の裁判です。
勤務していた工場の経営者に借金を申し込んで断られた男が、金を盗むために工場の事務所に侵入したものの経営者に見つかり、経営者とその妻をナイフで刺し殺して現金を奪って逃走した…。
観客は、この男の裁判に裁判員候補者として呼び出されたという設定です。
抽選で選ばれた裁判員役の観客6人は裁判官の隣の席に座り、実際の裁判と同じように被告や証人に質問することができます。
一方、抽選で裁判員に選ばれなかった観客は、スマートフォンで会場に開設されたチャットで意見を述べたり、証人や被告に質問を投稿でき、それを裁判長が代読します。
審理終了後は、検察官が死刑を求刑し、弁護人は「死刑を回避すべきだ」と主張。
裁判員は別室に移動して評議に入り、演劇の名の通り、被告を「極刑」に処すべきか、判決を下します。
会場の観客も、チャットの投票機能を使って死刑か無期懲役かを投票し、この「会場票」を裁判官1人の意見として評議室に持ち込みます。
この演劇を企画するのは、弁護士らでつくる一般社団法人「リーガルパーク」で、2023年から都内や地方都市でこれまでに17回、上演してきました。
演出を担当するのは、リーガルパーク代表の元検察官で弁護士の今井秀智さん。
裁判官役としても出演する今井さんは「観客全員が参加する『没入型』の演劇だ。その日に誰が裁判員に選ばれるかによって判決が変わる。18歳の高校生を含めて、いつ裁判員に選ばれるか分からない。犯罪や死刑制度、裁判について何かを感じ取ってもらえるはずだ」と話します。
18回目となる今回は、東京・武蔵野市の「武蔵野スイングホール」で8月22日に上演されます。
問い合わせは「リーガルパーク」まで。
注目の記事
読めない看板「ンョ゛ハー゛」現役アナが読み方を考察 果たして読めるのか…愛媛

仙台市出身の元ロッテ・天野勇剛さんが選んだグラブ作りの道 素材には「仙台の特産品」こだわる理由とは

「無料であげます」に潜むワナ SNSで急増する“劇場型”詐欺…その巧妙な手口とは【THE TIME,】

イルカショーのスター「オキちゃん」はなぜ我が子を沈めたのか 華やかなショーの裏で抱えた心の傷(前編)

相次ぐ倒木、熊の出没被害…背景に130年前の“国家計画の限界” 東大教授が提言する縦割り行政の闇と「自分さえ良ければ」からの脱却

ネット予約できない?生命保険の受取は?選挙で混乱? 結婚して同姓同名になった夫婦に【あるある】聞いてみたら、意外と…。









