長引くコロナ禍は、教育現場にも影響しています。2022年、国が学校給食について「黙食」を緩和してもよいと通知を出しましたが、学校側は一気に変われないジレンマもあるといいます。
楽しい給食の時間。浜松市立西小学校(浜松市中区)では、これまで給食の時間には食事中は会話を控える「黙食」を徹底していましたが、「小声であれば会話してもよい」としています。しかし、児童たちは「黙食」を続けています。
<6年生>
「やっぱり話したい気持ちもあるけど、抑えて食べてます」
2022年11月、文部科学省は「適切な感染対策を講じた上であれば、会話は可能」と通知しました。浜松市など多くの自治体は、各学校に最終的な判断をゆだねるとしつつ、原則この方針に従っています。しかし、新型コロナの感染急拡大や黙食への慣れなどから、児童たちは静かに給食の時間を過ごしているのが実情です。
一方で、教育現場が黙食の緩和を維持するのは、子どもたちの交流を確保するためだといいます。
<西小学校 青島治道校長>
「強制して指導しているわけではない。最終的には子どもの判断で行動すること。様々な子どもたちとかかわりながら学んでいくのが学校なので、そういう機会をなるべく学校では確保していくように努力していきたいと思っている」
子どものメンタルヘルスに詳しい専門家は、「黙食」について子どもの健康に影響する恐れがあると話します。
<中央大学人文科学研究所 髙橋聡美客員研究員>
「黙食でない形の給食というのは、正常に戻ったという評価をしている。黙って食べることのメンタルヘルス上のメリットというのはないだろう。緊張の高い中で食べるから。食事はリラックスしながら食べないと、腸の動きも下がってしまう」
感染が急拡大する中、静岡県教育委員会は座席の配置の工夫など、適切な対策をとった上での会話は問題ないとしています。
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