ヨーロッパを記録的な熱波が襲うなか、フランスでは今、人々がエアコンを求め争奪戦が起こっています。そこにはフランスならではの事情があるようです。
記者
「気温が35℃に迫るなか、エッフェル塔の真下、セーヌ川で気持ちよさそうに泳いでいます」
暑さ対策のため一般遊泳が解禁されたパリのセーヌ川。
市民
「とても暑いので、涼むのにぴったりですね」
フランスでは先月下旬、記録的な熱波によってパリで40℃を超えたほか、全土での死者が前の週より2000人以上増えたというデータもあります。そして今、再び熱波が押し寄せています。
「夜のエッフェル塔の花火ショーを待っています。おやつと水、それと今夜の食事がバッグに入っています」
そのフランスで、夏に欠かせないあるモノをめぐり争奪戦が起こっているのです。
店の開店前にできた大行列。お目当てはエアコンや扇風機です。こちらの店では。
「危ない!これは死人が出るよ」
オープンと同時に客が一斉に店内へとなだれ込んでいきます。あまりの勢いに、店の入り口は壊されてしまいました。さらに。
「喧嘩しているよ!」
1台の簡易式エアコンをめぐって数人の男性がもみ合い状態になり、殴り合いへと発展。結局、警察が出動し、場を収めました。
こうした混乱の背景には、近年まで夏でも気温が30℃をほとんど超えなかったことがあります。
また、多くの建物で室外機を置く場所がないなど、エアコンを設置する前提で作られていません。
記者も、自宅では室外機不要のエアコンを利用していますが、排気ダクトを窓から出す必要があり、窓を閉めることができません。布でどうにか隙間を塞いでも、外からの熱風にエアコンの冷風が負けてしまいます。
歴史的な街並みで人々を魅了するパリですが、この夏は熱波への対応に追われることになりそうです。
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