カツアゲ告発で揺れる福岡県議会です。現金を要求したとする疑惑の音声データをめぐって、渦中の副議長が会見を開きました。

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「会話も含めて信ぴょう性に乏しいと思っています。わたしは疑っています。いろんな人に聞いたら、ボイスレコーダー自体もiPhoneだと思いますけど、その辺も改ざんできると。(Q.意図的に編集した可能性もあると)という可能性もありますよね。わたくしはそう思っています」

会見の冒頭、疑惑の音声データについて「信ぴょう性に乏しい」と主張した福岡県議会の中尾副議長。問題となっているのは、2019年10月に、ある県議が当時の自民党県議団の幹事長だった中尾副議長との会話を録音したという音声です。

「明日、松本会長が預かります」

「そうなんですね、はい」

「預かります。これ責任持って、それちゃんと立会いますから。ちょっとね、大金やけんね。管理しとかんと」

この音声データを公開した吉松源昭県議は2020年から1年間、議長を務める前、自民党県議団の幹部らに多額の現金を要求されたと証言。

福岡県議会 吉松源昭 県議
「人の弱みにつけこんだカツアゲ、あるいはみかじめ料な要求だった」

支払った総額は、およそ2000万円にのぼるといいます。

会見の中で当初、「改ざんの可能性」を指摘していた中尾副議長。しかし、報道陣から「科学的に証明された音声」だと追及されると、主張を一変させました。

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「声紋が一致して、わたくしは信じられませんけど、科学的にそうであれば、わたくしが言ったことなんでしょうね。声紋も一致した会話もあるかもしれないけど、お金は受け取っておりません」

自身の声と認めつつも、「記憶にない」と繰り返し、現金の受け取りについて改めて否定しました。

さらに…

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「目の前に本当に1000万円があったら、1000万円というキーワードを本人が言いませんか。相手に言わせようとしませんか。証拠として残したいなら、なおさらそうではないでしょうか。受け渡しのときの音声データがないということは、受け渡しの事実がなかったということであります」

音声データの“大金”については…

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「(Q.音声データの『大金』とは何を意味する)わかりません。1000万円とか100万円でも大金。10万円でも大金。大金というのは、お金という感覚やないですか。なんかのお金だったんでしょう。(Q.県民は納得しないですよ)いいです」

今回の問題をめぐっては、吉松県議以外にも、議長や副議長を務めた3人が就任前、現金の授受があったとJNNの取材に対し証言しています。

長年、福岡県議会で慣例になっていたとされる不透明な「上納金」。公開された音声データの内容を含め、実態解明に向けた動きが注目されます。