福岡県議会の議長ポストをめぐり、現金の授受を録音したとされる音声データが波紋を広げています。名指しされた中尾副議長が自身の声であると認めつつも、改めて現金は受け取っていないと主張しました。

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「声紋が一致して、わたくしは信じられませんけど、科学的にそうであればわたくしが言ったことなんでしょうね。声紋も一致した会話もあるかもしれないけど、お金は受け取っておりません」

福岡県議会の正副議長のポストをめぐる現金の授受疑惑について、2度目の会見を開いた中尾副議長。音声データは自身の声と認めつつも、「事実無根だ」「記憶にない」と繰り返し、現金の受け取りについて改めて否定しました。

福岡県議会 吉松源昭 県議
「人の弱みにつけこんだカツアゲ、あるいはみかじめ的な要求だった」

この問題は今月7日、2020年から1年間議長を務めた吉松源昭県議が、自民党県議団の幹部らに多額の現金を要求され、総額2000万円を支払ったと証言したものです。

議長就任の10か月前、当時、県議団の幹事長だった中尾副議長から1000万円を要求されたとする音声データを公開しました。

「明日、松本会長が預かります」

「そうなんですね、はい」

「預かります。これ責任持って、それちゃんと立会いますから。ちょっとね、大金やけんね。管理しとかんと」

中尾副議長はきょう、この音声データを自身のものと認めた上で、こう主張しました。

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「目の前に本当に1000万円があったら、1000万円というキーワードを本人が言いませんか。相手に言わせようとしませんか?証拠として残したいなら、なおさらそうではないでしょうか」

現金を受け渡したとされる当日の音声データがないことを理由に、1000万円を受け取っていないと持論を展開。

さらに音声データの“大金”については…

福岡県議会 中尾正幸 副議長
「(Q.音声データの『大金』とは何を意味する)わかりません。1000万円でも100万円でも大金。大金というのは、お金という感覚やないですか。なんかのお金だったんでしょう。(Q.県民は納得しないですよ)いいです」

長年、福岡県議会で慣例になっていたとされる不透明な「上納金」。公開された音声データの内容を含め、実態の解明に向けた動きが注目されます。