怪談は日本の夏の風物詩。毎年、遊園地のお化け屋敷や怪談イベントに人が集まります。皆さんは「幽霊の出番は夏」だと思っていませんか。しかし世界を見渡すと、幽霊の“活動期”は国や地域によってまったく違います。世界の「幽霊カレンダー」を見渡すと、日本の夏の怪談の正体が見えてきました。
終電に乗ると霊が… スケールが違う台湾・中華圏―時期は日本と同じ「夏」
まず意外な事実から。「夏に霊が帰ってくる」のは日本だけではありません。
台湾や中国、香港などでは、旧暦7月を「鬼月(グイユエ)」と呼びます。この世とあの世をつなぐ門(鬼門)が開き、先祖だけでなく、無縁の霊も戻ってくるとされる約1か月です。家や店先には供物が並び、「普渡(プードゥー)」という供養が行われます。(2026年の鬼門は8月13日から9月10日まで)
この期間は、終電に乗ってはいけない、ホテルの部屋に入る前にドアを3回ノックし、部屋に入ったらすぐ電気やテレビをつける、家の中で傘を開かない、などの風習も残っています。いずれも、霊に悪さをされることを避けるためということです。日本のお盆が数日なのに対し、鬼月は約1か月と長期間。霊の季節という意味では、中華圏の方がスケールは大きいと言えるでしょう。














