ウクライナの要衝マリウポリをめぐり、ロシアのショイグ国防相から作戦状況について報告を受けたプーチン大統領。「解放作戦は成功した」と語り、事実上制圧したとの考えを示しました。ウクライナ側は現在も市内のアゾフスタリ製鉄所を拠点にしていて、ショイグ氏はおよそ2000人が立てこもっているとしたうえで、人道回廊などを通じて投降した者はいないと報告しました。プーチン大統領は製鉄所への突撃作戦を行う必要はないとし、「ハエ1匹も出ないように封鎖しろ」と指示を出しました。その意図とは・・・
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ。ロシア国防省は20日、ウクライナ軍の拠点など1000か所以上を攻撃したと発表。また、東部ハルキウ州やドネツク州などでも空中発射型ミサイルやロシア空軍による爆撃が続いています。
アメリカ国防総省の高官は・・・
米国防総省高官
「ロシアが新たに4つの戦術大隊群を投入し、このうち3つは東部ドンバス地方に入った」
さらに、マリウポリについては「依然として争われている状況だ」と説明。「アゾフスタリ製鉄所でのウクライナ側の応戦は続いている」としました。
市民ら1000人以上が避難しているとされるアゾフスタリ製鉄所。ロシア国防省は人道回廊を設置し、ウクライナ側に自主的に投降するよう呼びかけたものの、「誰もこの回廊を利用していないと指摘せざるをえない」として投降に応じたものはいなかったと主張しました。
一方、ウクライナの副首相は・・・
ウクライナ副首相
「人道回廊は計画通り機能しなかった。ロシア軍が停戦を確保できず、バスと救急車の待機地点まで人々を輸送できなかった」
ポドリャク大統領府長官顧問はマリウポリに取り残されている部隊と市民を退避させるため、「マリウポリで無条件での特別な交渉を行う用意がある」とロシア側に提案しています。
また、停戦交渉をめぐってはロシアのペスコフ大統領報道官が合意に向けロシア側の立場を記した文書案をウクライナに提示したと明らかにしましたが、ゼレンスキー大統領は・・・
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「(文書案について)私は何も聞いてないし、何も見ていないし、何も受け取っていないと確信している」
この日、ロシア国防省は新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「サルマト」の発射実験に成功したと発表。
ロシア プーチン大統領
「外部の脅威からロシアを確実に守り、攻撃的な表現に憑りつかれ、我が国を脅かそうとする者たちを考え直させるだろう」
南極経由でもアメリカ本土に到達するとされる「サルマト」は、ロシア北西部のプレセツク宇宙基地から発射され、極東のカムチャツカ半島に着弾したということです。この実験についてアメリカ国防総省のカービー報道官は、新戦略兵器削減条約「新START」に基づき事前に連絡があったと明らかにし、「アメリカや同盟国に対する脅威とはみなされない」とコメントしました。
プーチン大統領
「マリウポリ解放のための軍事作戦は成功した。おめでとう!」
そしてさきほど、マリウポリを事実上制圧したとの考えを示したプーチン大統領。ショイグ国防相の製鉄所から投降した者はいないとの報告に対しては・・・
プーチン大統領
「ハエが通れないぐらいにその製鉄所内を封鎖してください」
突撃作戦を行う必要はないとしてこのように指示しました。事実上の「兵糧攻め」とも言える指示で、避難している市民らがさらに危機的状況に陥るのは必至です。
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