円安や先行きの見えない中東情勢などにより、暮らしの様々な場面でモノの価格があがっていますが、いま、その影響が私たちにとって「国民食」とも言えるお馴染みのメニューにも及んでいます。
都内のオフィス街にある牛丼チェーン「すき家」のお店。いつもと変わらぬランチタイムの賑わいですが、きょう、あることが変わりました。
記者
「けさ変えたばかりだという看板。牛丼の値段は480円。30円値上がりしています」
看板商品の牛丼が、きょうから全品30円値上げされたのです。
客
「なるべく安く食べたいんで」
「値上がる前に行きたかったです」
実は去年9月、節約志向の高まりを受けて11年ぶりの値下げを行っていた「すき家」。それから1年も経たずに方針転換を強いられた形です。
値下げからの「Uターン値上げ」に踏み切った主な理由は、円安の影響などによるアメリカ産の牛肉の高騰。
こうした円安や原材料費の価格上昇がいま、外食産業を脅かしています。
東京商工リサーチによりますと、円安や中東情勢などによるコスト上昇が経営を圧迫。私たちの“国民食”ともいえるラーメン店、焼肉店の倒産件数が今年、上半期として過去最多を更新しました。
私たちの「食」をめぐる様々な現場にじわじわと迫る価格上昇の圧力。少しでもコストを下げるため、大手スーパーでは、こんな取り組みも始まっています。
記者
「冷やし中華といえば、具材が中蓋の上に乗っているイメージですが、新しいものでは、具材が麺の上にそのまま載っています」
イオンがきょう発表したのは、プラスチックの使用量をおよそ1割から2割削減した容器です。包装資材の価格が高騰するなか、「冷やし中華」の具材を乗せていたなか皿を無くしました。このほか「ざるそば」のつゆを入れていたカップを廃止して、直接、麺にかけるスタイルに。1食あたり最大およそ10円のコストを抑えるといいます。
客
「いいんじゃない?大抵入れ物あるでしょ。日本では容器が立派すぎる」
「逆に食べるとき面倒だったりするので、そこはどっちでもいいやという感じ」
私たちの食を直撃する物価高。現場では、苦肉の策が続いています。
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