長崎市が再配置を計画している松山町周辺のスポーツ施設をめぐり、茂里町の中部下水処理場跡地の活用策を検討する委員会の初会合が開かれました。

市は、現在の市民総合プールを松山町の陸上競技場がある場所へ移転し、現在の陸上競技場に代わる400メートルトラックを、茂里町の中部下水処理場跡地に整備する方針を示しています。

跡地に400メートルトラックを備えた多目的広場を整備へ

検討委員会は、学識経験者のほか、スポーツ関係団体や近隣施設の代表など10人で構成されています。

長崎市は、現在解体工事が進む中部下水処理場跡地およそ2.7ヘクタールに、400メートルトラックを備えた多目的広場を整備する計画です。

昨年度には、近隣住民や「スタジアムシティ」の来場者を対象にアンケートを実施。その結果を踏まえ、「憩い」「遊び」「イベント」「防災」といった機能を備えた空間を目指す考えを示しています。

委員から「休憩スペース」や「利用ルール」を求める声

初会合では、それぞれの立場から整備に向けた意見が出されました。

長崎商工会議所 都市整備委員会の谷川喜一副委員長は、暑さ対策の必要性を指摘し、「公園内には屋根のある休憩スペースや、カフェのように一息つける場所が必要ではないか」と意見を述べました。

また、長崎市スポーツ協会の渡辺雄児会長は、競技利用と一般利用の両立が課題になると指摘。「真剣に練習するランナーがいる中で、小さな子どもがトラックに入ると重大事故につながりかねない。利用ルールをしっかり整備する必要がある」と訴えました。

市民ワークショップを開催 年度内に整備方針を策定

長崎市は、市民の意見を幅広く取り入れるため、公募で選ばれたおよそ30人が参加するワークショップを8月と10月に開催する予定です。

その後、検討委員会をさらに2回開き、基本方針や整備方針、施設配置を示す平面図などを2026年度中に取りまとめる方針です。