制度を周知し孤立しない社会へ

そのほかにも、大学の講義の一コマに呼ばれて学生に伝える機会もできたそうです。星野さんに職場や社会へ望むことを聞きました。

流産・死産に関わる制度が全然知られてないなというところがあります。特に「母性健康管理措置」という、医師などからこういう症状があるのでお休みが必要とか、配慮が必要ということを記入して事業主に提出をすると、その事業主は医師からの指導を守るようにしなければならないという制度があります。やはり医療従事者も流産・死産した場合に適用となる制度を正しく理解していただいて「職場に伝える手段がありますよ」みたいな形でそういった情報提供が医療の現場でももっとあっていいのかなと思っています(星野よしみさん)

今まさに、小さな命との別れに向き合い、苦しんでいる当事者の方に伝えたいメッセージを藤川さんに聞きました。

一人じゃないよということはよく私たちは伝えるようにしています。涙が止まらないとか、逆に涙が出ないとか、大切なものをなくしたあとの反応は100人いれば100通り。すべてどんなご自身の状態もおかしくないんだよっていうふうに思ってもらえればいいかな。ただ、本当に自分だけじゃどうしても解決できないような苦しみ、辛さがあるのであれば私たちのような当事者の団体もありますし、自治体とかの相談窓口もどんどん頼ってもらえればいいかなと思います(藤川なおさん)

女性が、仕事や子どもを持つことを諦めなくてもいい優しい社会、自分らしい人生を再び築いていける社会になることを願います。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当・TBSラジオキャスター 加藤奈央)