7月4日、アメリカは建国250年を迎えます。
全米で様々な祝賀行事が開かれていますが、トランプ大統領肝いりの目玉イベントの人気が低迷していて、話題となっています。

■アメリカ 建国250年 トランプ氏肝いりの目玉イベントが不振?

トランプ大統領(6月24日)
「どの国も経験したことのない、最も忘れられない誕生パーティーが始まる。最高のものだ、信じられないものになるだろう」

首都ワシントンで開かれている建国250年の記念イベント。最大の特徴はトランプ氏自らが旗を振った行事やアトラクションが目白押しなこと。

「グレート・アメリカン・ステート・フェア」と命名されたこのイベントでは、アメリカ軍機の祝賀飛行に、観覧車や凱旋門と、派手な演出とアトラクションが目を引きます。

ところが、“偉大なアメリカ文化を紹介する”と銘打ったブースも来場者の姿は少なく、中には閉まっているところも。

記者
「アメリカ建国250年のイベント会場には、州ごとのブースが並んでいますが、意外とお客さんは集まっていないです」

目玉アトラクションの1つの観覧車も、わずかな待ち時間で乗ることが出来ました。

こうした中、アメリカメディアは停電で観覧車の運行が停止したり、売店のアイスクリームが溶けるなど、トラブルが続いていることを伝えていて、「このフェアはあまりグレートではない」「過去のイベントに比べて来場者がまばら」などと報じています。

■“個人のイベントになっている” 盛り上がり欠く理由は「トランプ氏」

盛り上がりを欠いている理由として指摘されているのが、トランプ氏。

超党派による記念行事「アメリカ250」があったにもかかわらず、自らが主導する「フリーダム250」を新たに立ちあげ、アメリカの祝賀であるべきものが、“トランプ氏個人のイベントになっている”との指摘も出ています。

記念行事の来場者
「トランプ大統領の功績は大きい。これほどの展示を、壮大なスケールで揃えることが
できた人物が他にいるとは思えない」
「必ずしも政治的なものにする必要はないと思う。みんなが一つになってアメリカを心からたたえられることを願っています」

トランプ氏の支持者からは賛成の声が上がる一方、イベントの政治色の強さを懸念する声も出ていて、ロイター通信などの世論調査では、国民の5人に1人が「今年の建国の記念日を祝わない」と回答しています。

7月4日の記念日当日にはトランプ氏が「史上最大」と呼ぶ、85万発の打ち上げ花火が披露されるほか、国民に向けて演説が行われる予定です。

建国250年の節目で、トランプ氏が一体どのようなメッセージを発信するのか注目されています。

■「アメリカ人であることを誇りに思う」過去最低33% トランプ氏のスピーチ注目度は…

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
アメリカの世論調査(米ギャラップ調査・6月発表)によると、「アメリカ人であることを誇りに思うか」について、「非常に誇りに思う」と回答した人が過去最低の「33%」でした。2003年のブッシュ政権時は「70%」。

建国200年の式典に参加したことのある友人は、「その時と雰囲気がまるで違う」と言っていました。

建国200年のときはみな、ワシントン中心地のナショナル・モールにピクニックに出かけて、ご飯を食べたり、歌ったり踊ったりしていて、一体感を感じたといいます。

その時は、ニクソン大統領が2年前に辞任して、フォード氏が大統領でした。
独立宣言を引用しながら「我々の精神は生きている」と、国民の一体感に訴えかけるスピーチをしました。

今回は、トランプ氏がいろいろなイベントがうまくいかなかったので、“建国記念日には長いスピーチをする”と宣言してますが、うんざりするのではないかなと思います。

南波雅俊キャスター:
国内の注目度はどうなっていますか。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
週末にニューヨークで、歌手のテイラー・スウィフトさんの結婚式が盛大に行われる予定です。

テイラー・スウィフトさんのファンは2億人いるとも言われていて、もしかするとトランプ大統領のスピーチより注目度が高いかもしれません。

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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BSーTBS「報道1930」ニュース解説