歴史的な円安水準が続くなか、きょう夕方、急速な動きを見せた円相場。私たちの生活にも影響を及ぼす円安は、今後、どうなっていくのでしょうか。
記者
「外国為替市場で先ほど、円高が急速に進み、現在は161円60銭台となっています」
先ほどマーケットでは、急速に円が買われ、161円10銭台まで、1円以上、円高に振れました。政府日銀による為替介入を警戒する声が高まるなか、市場では円をめぐる神経質な取引が続いています。
ただ、依然として変わらない円安。その実態は深刻なものです。
東京・六本木のレストラン。お客さんが夢中で食べていたのは、ジューシーなパティをふわふわのバンズで挟み、たっぷりのチーズをかけていただくハンバーガー。
「very good burger!」
舌鼓を打つお客さんの一方、店長はあることに頭を悩ませていました。
WAGYU BURGER HIROKIYA 河田倫孝 店長
「お肉に関しては、値段が以前よりも数百円程度、高くなっている」
お店にのしかかるコスト高、その要因の一つは円安です。
お店のメニューは2300円からと、ちょっと贅沢なお値段ですが…
お客さん(アメリカから)
「この店が気に入ったので、(この旅行で)きょうが3回目です」
「アメリカに比べたら、手頃な価格です」
お客さん(イタリアから)
「ユーロで考えたら、(イタリアよりも)確実に安い。でも、日本人には少し高いだろうと思う」
日本人にとって海外の商品が高くなる円安は、外国人にとって真逆のバーゲンセール。この店では、外国人客の割合が6割にのぼるといいます。
日本人が海外からモノなどを買う力を示す「円の実力」の推移。1ドルが今と同じ162円台だった1986年に比べて、現在の「実力」は半分になってしまっているのです。
世界のお金に比べて、「一人負け」となっている日本円。専門家は今夜、大きな節目を迎えると話します。
三菱UFJ銀行 井野鉄兵チーフアナリスト
「今夜、アメリカの雇用統計が発表されます。米国経済が力強いということになるのだとすれば、ドル高円安になる。どこかの段階で為替の介入に踏み切る可能性は十分あると思う」
政府・日銀はさらに難しい舵取りを迫られそうです。
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