「赤鉄橋」の名で親しまれてきた高知県四万十市の橋が完成から100年を迎えました。6月30日に中心商店街でイベントが開かれ、地域の人たちが“100歳”を祝いました。
四万十市の中村地区と具同地区を結ぶ「四万十川橋」。

四万十川に架かる全長およそ500メートルの橋で、長年、地域のシンボルとして「赤鉄橋」の名で親しまれてきました。橋のない時代は対岸までを渡し船で行き来していて、1915年には増水した川で船が転覆し、女子高校生4人を含む11人が亡くなる痛ましい事故が起きました。
これをきっかけに橋をかけようという機運が高まり、2年3か月の工事期間を経て1926年6月30日に完成。1946年の昭和南海地震で崩落したものの復旧し、2026年6月30日に100周年を迎えました。

四万十川と緑の芝生の上にかかる鮮やかな赤い橋の周辺は地域の人たちの憩いの場所となっていて、子どもたちが集まってスポーツをしたり、ペットを連れた人が散歩したりする姿が見られます。

健康のため、毎日欠かさず川沿いを散歩しているという男性もいます。
▼近くに住む男性(80代)
「(子どもの頃は)鉄橋の下でよく泳いでいた。ここから歩いて行ってね。鉄橋が落ちたときに鋲を拾いに行きよった。朝鮮戦争が始まった時やったけんね。鉄が売れたから拾って売っては小遣いにした。こういう素晴らしい景色が残ってもらいたい。ぼくはもういっときしたら向こうへ行くけんどね」
6月30日の赤鉄橋100年記念イベントは、「幡多ちんどんクラブ」の登場でにぎやかに始まりました。天神橋商店街振興組合が四万十市のシンボルである赤鉄橋の節目をお祝いしようと、1年かけて準備をしてきました。

市内外からおよそ500人が集まった商店街。ステージでは赤鉄橋を歌詞に盛り込んだ歌が披露されたほか、商店街の菓子店が作ったこの日限定のクッキーも販売されました。また記念切手も販売され、多くの人が列を作るなど大いに盛り上がりました。
▼幡多ちんどんクラブ
「有休を取って駆けつけました。今からも大事に200年、300年と続いてほしい」
▼天神橋商店街振興組合 大田文雄 副理事長
「もううれしいの一言。これだけの人がここへ集まってくれるというのは非常にうれしい。赤鉄橋さんも喜んでいると思う。赤鉄橋は大切な道ですので、次の世代にわたせるようなメッセージをきょう送れたかなと思う」
地域と人を100年もの間つないできた「赤鉄橋」。これからも四万十を象徴する景色を見せながら地域の生活を支え続けます。














