きょう、円相場は1ドル=162円台をつけました。およそ39年半ぶりの歴史的な円安水準です。円安は輸入品の値段が上がり、私たちの生活にさらなる負担がかかる可能性があります。
こちらの弁当店では、鶏ならではのうま味がつまった唐揚げが一番人気。
その弁当は破格の350円。こちらでは、全ての弁当がワンコイン。
「安いし、おいしい」
「唐揚げは娘が好きなので、よく買っている」
メインの鶏の唐揚げを安く提供するため、最近、主人の小坂さんは大きな決断をしました。
まんぷくや立石店 小坂綾佑 店長
「(唐揚げに)ブラジル産のもも肉を使っていたが、それを国産のむね肉に切り替えたりしている。円安の影響が仕入れをかなり圧迫している印象」
歴史的な円安水準が続く中、ブラジル産の鶏もも肉の仕入れ価格は1年前の2倍に高騰。為替の影響を最小限にするため、輸入肉より安くなっている「国産」のむね肉に切り替えましたが、ほかの材料費も円安によって上がる可能性があるため、経営努力にも限界があると言います。
まんぷくや立石店 小坂綾佑 店長
「これ以上(材料費が)上がってくると、値上げも考えざるを得ない」
食料などの輸入に大きな影響を与えている「円安」はきょう…
記者
「円相場ですが、1ドル=162円台まで円安が進んでいます」
きょう、さらに円を売る動きが進み、円相場は1ドル=162円台を突破。162円台をつけるのはおよそ39年半ぶりです。
アメリカの中央銀行にあたるFRBが年内にも金利を上げるとの見方が広がり、ドルと金利の低い円の金利の差が意識されて、円を売る動きが加速しました。
円安傾向が始まった2022年からおよそ4年半で、実に円はドルに対し、3割近く値下がりしています。円が「弱く」なっているのです。
歴史的な円安は食品やエネルギーの輸入価格を押し上げ、家計のさらなる負担を強いるおそれがあります。
こうした状況に政府は…
片山さつき 財務大臣
「為替につきましては必要に応じ、いつでも適切に対応いたします」
ただ、為替介入の可能性についても触れたものの、市場の反応は限定的でした。
専門家も…
松井証券 鈴木翔 マーケットアナリスト
「為替介入を実施したとしても、一時的な時間稼ぎにしかならない。基本的な流れは変わらない。円の実力の低下が止まらない状況。なかなか改善のきっかけが見えてこない」
政府と日銀は打つ手が限られる中、歴史的な円安に今後どのような対応をとるのか。市場の関心がかつてなく高まっています。
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