25日朝、青森県で最大震度6強を観測した地震について、政府の地震調査委員会は「震源周辺で『スロースリップ』の速度が加速していて、この変化が大地震につながる可能性は十分ある」との見解を明らかにしました。
25日午前7時半ごろ、岩手県沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生し、青森県で最大震度6強を観測しました。
この地震を受けて、政府の地震調査委員会は25日夜、臨時の会合を開きました。それによりますと、震源近くでは去年11月4日から地震活動が活発となっていて、今回の地震も一連の活動に含まれると考えられるということです。
また、今回の震源の周辺では、今年4月20日に三陸沖で発生したマグニチュード7.7の地震以降、プレートが絶えずゆっくりとすべる「スロースリップ」の速度が複数の地点で速くなっているということです。
これについて、小原一成委員長は「過去にスロースリップが加速したタイミングで大きな地震につながった事例は複数ある。すべり速度の変化が周囲に影響を与えて、大地震につながる可能性は十分ある」としています。
さらに、今回の震源は1994年「三陸はるか沖地震」の最大の余震の震源とほぼ同じ場所であることから、小原委員長は「今回の地震では、三陸はるか沖地震の活動域の一部が動いたとも考えられる」と述べました。
さらに、「三陸はるか沖地震で大きく滑った領域は、今回の震源にやや近い」と指摘したうえで、「同じ太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した地震で、今回の地震が三陸はるか沖地震で大きく滑った領域のすべりを促進する要因となる」と述べました。
ただし、今回の地震がすぐに次のすべりを引き起こすかは不明だとしています。
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