全国の国税局査察部、通称「マルサ」が昨年度に告発した脱税額の総額がおよそ84億円に上ったことが分かりました。

クローゼットの衣類カバーに隠すように置かれているのはバケツ型の缶。開けると、大量の札束が。その額あわせて1億円。脱税でため込んだ現金です。

国税庁はきょう、査察部、通称「マルサ」が昨年度に告発した脱税の総額がおよそ84億円に上ったと明らかにしました。

マルサが行った強制調査では、こんなケースも…

部屋の片隅に置かれたスーツケース。現金2億円が詰められていました。さらにスーツケースの後ろの影にあった2つのバッグ。ここにも現金です。総額は4億2000万円あまりに上りました。

昨年度、マルサが行った脱税の告発は82件。過去10年で2番目に少なくなりましたが、1件あたりの脱税額は1億200万円と過去10年間で最高になりました。

さらに、脱税の資金の使い道も変化が。これまでは預貯金などに回されることが多かったといいますが、動画配信者やゲームへの“課金”に3000万円が使われたケースもあったということです。

国税庁 藤野武広 査察課長
「不公平感を抱くようなことがないように、悪質な脱税者というのはしっかりと摘発していく」