「華」を外すことの政治的意味と台湾側の「中華」離れ
議員外交を担う組織の名称変更が、なぜ日中の摩擦要因になるのでしょうか。ポイントは、略称の「日華懇」の「華(中華民国)」が外されたことです。
これまでの「日華」という名称は、中華民国を意識した呼称でした。それが「日台(日本台湾友好議員連盟)」へと変更されたことは、日本のパートナーが中華民国ではなく「台湾」になったことを意味します。また、「懇談会」から「友好議員連盟」への変更は、双方の議会交流が新たな段階へ進んだことを示しています。300人超のメンバーを擁する日本の国会が、台湾との関係をより明確に表現したと言えるでしょう。
現在の台湾政権も、「“中華民国”離れ」を進め、「自分たちは“台湾”だ」という主張を強めています。例えば、台湾のパスポートの表紙は、かつては「中華民国」とだけ書かれていましたが、「中国のパスポートと混同される」という理由で、2003年から「TAIWAN」の文字が記されるようになりました。2020年の最新デザインでは、このアルファベットがさらに大きくなっています。

また、台湾の代表的な航空会社である中華航空(チャイナエアライン)も、1959年の設立当時は「中国を代表する唯一の政府は台湾にいる自分たちだ」という主張から「中華」を名乗りましたが、今日では「中華を外せ」という声が台湾内部からたびたび上がっています。
今回の「日台友好議連」への名称変更は、こうした台湾側の「中華」離れの動きに日本側が呼応・連動した結果とも言えます。














