歴史的な物価高が続く中、今年10月にはビールが1缶あたり7円程度減税されます。これに向け、各社は看板「ビール」ブランドの強化を打ち出しています。
キリンビール 堀口英樹社長
「スタンダードビール、クラフトビールに大きなチャンスがある」
キリンは看板商品「一番搾り」を2年ぶりにリニューアルします。今月から麦汁の仕込み工程を見直し、飲みごたえを向上させたといいます。
また、サントリーは看板ブランド「ザ・プレミアム・モルツ」の3商品を初めて一気に刷新します。
各社が看板ビールブランドの強化に注力するワケ。
サントリー ビールカンパニー 西田英一郎社長
「10月には値が下がるといいますか、酒税法改正がまたやってくる」
それは10月の酒税法改正に伴うビール減税です。現在、酒税は「ビール」が最も高く、「発泡酒」「第3のビール」と続いています。しかし、10月から、▼「ビール」にかかる税率が350mlあたり7円程度引き下げられるほか、▼「第3のビール」の税率は9円程度引き上げられ、「発泡酒」と同じになります。
このため、価格の安い「第3のビール」や糖質オフなどの「発泡酒」に力を注いでいた各社も、本家の「ビール」強化に本腰を入れているのです。
「自分の時は普通のビールなんですけど、息子とか旦那が飲むので高いのは買ってあげられない。7円下がったら買います」
サッポロは「ヱビス」からドイツ産のホップを使った新商品を投入します。一方、アサヒは「マルエフ」の缶など、「アサヒ生ビール」の商品数を増やします。
ただ、ビール各社は去年10月に値上げしたばかり。長引く物価高は逆風です。
「なんでも値上がりしているので…」
アサヒビール 塩澤賢一社長
「やはり物価高の影響は受ける。利益が取れるビールに集中していきたいと言っているのも、その点(物価高)を含めてのこと」
サッポロビール 野瀬裕之社長
「色々なものが値上げをしている中で、今年も予断が許されない状況」
終わりの見えない物価高のもと税改正を追い風にできるか、競争が激化しています。
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