業務委託のスタッフへの報酬の支払いが遅れたり、振込手数料を不当に差し引いたりしたとして、公正取引委員会は18日、フリーランス法の違反が認められた愛媛県松山市の出版社「エス・ピー・シー」に勧告を行いました。
フリーランス法違反で勧告を受けたのは、「タウン情報まつやま」などを出版する松山市の「エス・ピー・シー」です。
公正取引委員会によりますと、エス・ピー・シーはおととし11月から去年7月にかけて、フリーランスのライターやカメラマンらに仕事を発注する際、84人に報酬などの条件をすぐに示さなかったほか、31人についてはあらかじめ定められた期日までに報酬を支払っておらず、最大で4か月支払いが遅れたケースもあったということです。
さらに、36人に対して事前の合意がないまま、振込手数料として報酬からあわせて5万5770円を差し引いていたということです。不当に差し引いた手数料は、今月4日に全額支払われました。
(公正取引委員会四国支所 清水敬支所長)
「発注部門の担当者の多くがフリーランスに対する発注を口頭で行うことが常態化していたことなど社内体制の不十分さから生じたものと考える」
公正取引委員会は18日、エス・ピー・シーに対し、再発防止を取締役会で決議することや、従業員への研修など社内体制を整備することなどを求める勧告を行いました。フリーランス法に基づく勧告は四国で初めてです。
エス・ピー・シーは「信頼を損なう事態を招いたことを重く受け止めております。法令遵守と公正かつ適正な取引関係の構築に全社を挙げて取り組んでまいります」とホームページを通じてコメントしています。
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