「地元企業の技術力を応用し、次世代自動車の製造に生かそう」という、産官学連携のプロジェクトが始まりました。車の軽量化による燃費の向上、カーボンニュートラルにつながる取り組みです。

岡山市東区の協和ファインテックの技術を次世代車の製造に生かそうと、岡山県産業振興財団や岡山県立大学などが共同で取り組みます。

近年、電動化などにより重くなる傾向にある自動車。このため従来の単一素材ではなく、複数の素材を組み合わせ軽量化を目指す「マルチマテリアル化」が進んでいます。しかし「金属ではない素材」は溶接することが難しく、接着剤による接合が必要となります。

プロジェクトでは、「接着剤」とそれを固める「硬化剤」を同時に正確に送り出すことで、「短時間・省エネルギーで接着できるポンプ」の開発を目指します。

(協和ファインテック 橋本宗幸 社長)
「軽量化・強度を十分に持たせることができるという意味で、安全に、軽い、燃費の良い車を作れるというイメージです」

ポンプの開発は、国の支援事業に採択されていて、約3年で「ポンプ」と「ロボットアーム」を組み合わせた製品の完成を目指しています。