全国的に肉用の子牛の競りは、高値が続いています。
こうした中、宮崎県の小林地域家畜市場では、15日、今月の子牛の競りの最終日を迎えました。
3日間の平均価格は82万円余りと、前年を13万円余り上回りました。

13日から6月の子牛の競りが開かれた小林地域家畜市場。最終日の15日は388頭の子牛が出品されました。

(玉岡克希記者)
「こちらでは、肥育農家による子牛の競りが行われていて、電子掲示板を見ると、取引価格がすごい勢いで競り上がっているのが確認できます」

小林家畜市場の3日間の子牛の平均取引価格は82万2000円余りと、去年の同じ時期と比べて13万円余り増加。率にして、およそ19%上昇しました。

この高値傾向について、子牛を育てる繁殖農家は。

(繁殖農家)
「今くらい(の価格)だったら、生活ができるかな」
「目に見えない経費がものすごくかかっていますので、そんなに収益にはなってないんですよね」

一方、子牛を購入する肥育農家からは、こんな不安の声が…

(肥育農家)
「(枝肉の)価格が上がっていかなければ、肥育農家は相当の赤字を抱えます」
「(しかし)今の経費を枝肉に転嫁するのは、非常に厳しいんじゃないんですかね」

こちらは、宮崎市の焼肉店。定番のカルビに宮崎牛を使用していて、仕入れ値の上昇が重くのしかかっていると言います。

(焼肉楓 宮永康太店長)
「希望としては(価格が)下がってほしいが、いろんな業者がいてからこその、この価格帯になっていると思うので、まずは自分たちができることをこつこつやりながら頑張っていきたい」

子牛価格の高騰。その大きな要因は、子牛の頭数の減少です。

県内の繁殖農家は、去年時点で、およそ4000戸と2年前に比べ、2割近く減少。
農家の減少により、県内の競りへの去年の出荷頭数は、2年前より、およそ6000頭減っています。

業界に広がる、先行きへの不安。
小林地域家畜市場の楠田義文市場長は、今後について、次のように話します。

(JAみやざき小林地域家畜市場 楠田義文市場長)
「当面は、この価格帯が続くと思っております。消費が伸びないと、この産業は、農業全般苦しくなっていきますので、しっかりと国民の皆さまに食べていただきたいと、消費していただきたいとお願いしたいと思います」