生産量日本一のリンゴ王国、青森。そのさらなる発展へ行われているのが品種改良です。

近年も、新品種が次々と誕生しています。2010年以降、品種登録されたのは国内で96品種、このうち、青森県内で開発されたのは24品種あります。

はたして、どんな品種が登場しているのか。気になるその味と可能性を取材しました。

果肉まであかーいリンゴ。2016年に品種登録された「美紅(みく)」です。

この美紅を贅沢に使ったスイーツは見た目も色鮮やか、食欲をそそります。

※小野寺紀帆キャスター
「リンゴの色だけでこれだけ鮮やかな赤になるんですね。きれいです。パイの風味に負けないくらいりんごの存在感があります」


美紅が誕生したのは、弘前大学農学生命科学部の藤崎農場です。

弘前大学は青森を代表する特産品、リンゴの新品種育成プロジェクトに1981年から取り組んでいてこれまでに個性的な6品種をデビューさせています。

果肉が美しい紅色に着色することから命名された美紅(みく)

酸味が少なく生食でも美味しいうえ貯蔵性もいいことなどから関係者に高く評価されているといいます。

※弘前大学 農学生命科学部 林田大志助教
「最近だとシードルとかクッキングとか生食以外の価値を見出してレストランや菓子展もやはり自分のところで付加価値をつけたりとか差別化を図るために変わった品種を使ってケーキを売り出す動きもあるのでマッチしていると思います」

弘前大学にあるカフェでは、美紅を使ったスイーツを開発。

加工してもシャキッとした食感が残るうえ色味の良さが大きな強みになったといいます。

※弘大カフェ成田専蔵珈琲店 阿保史子さん
「美紅の場合はリンゴの皮をむいて少し時間が経っても色の変色がすごく少なくて、煮ているときも茶色くなっていくことはない。そういう意味では扱いやすいです」


いまはレアチーズケーキとアップルパイを販売していてどちらも評判は上々。毎日用意した分は完売していて、午前中に売り切れることも多いといいます。

※客は
「見た目が非常にいい。最近はまっている。体重を減らそうと思ったけど、青森県のリンゴ産業をちょっとでも支援しようという言い訳で、体重が全く減りません」
















