再審法をめぐる審議がヤマ場を迎えつつあります。6月9日の衆議院法務委員会に、袴田さんの姉・ひで子さんが参考人として招かれ、冤罪被害を受けた当事者として思いを訴えました。
<袴田ひで子さん(93)>
「神様がつくった法律ではございません。人間がつくった法律なんです。改正できないことはないと思っております。良い証拠も悪い証拠も全部出して裁判をやっていただきたい」
参考人として招かれた袴田ひで子さん、衆議院の法務委員会で検察側への証拠開示命令の必要性を訴えました。
現在の再審法では、▼検察官による抗告で審理が長期化すること、▼検察が証拠を開示する義務がないことなどが課題となっています。
政府の改正案では、▼抗告は原則禁止、▼証拠開示は限定的、とされていますが、一部の野党からは▼抗告は全面禁止に、▼証拠は原則開示にするよう意見が出ています。
<自民党 山本大地 衆院議員>
「自民党内における作業を率直にどう受け止めている?」
<袴田ひで子さん>
「政府案は抜け道を作っていると思う。野党の案は大変に結構だと思う。しっかり見直していただきたいと思う」
また、袴田巖さんの再審開始を決めた元裁判官の村山弁護士も出席し、証拠開示の重要性について強調しました。
<村山浩昭 弁護士>
「事件に関する証拠はほとんど警察や検察の手元にある。無罪を示す証拠もその中に埋もれています。再審において証拠開示はまさに生命線だと言っていい。最も望ましいのは全面開示だと考えています」
「再審の扉」を開く鍵となったのは、事件から40年以上が経って検察が開示した「5点の衣類」のカラー写真やネガでした。
村山さんは、「証拠開示を命じる条文を明記して、法的拘束力をもたせたほうがいい」と提言しました。
<村山浩昭 弁護士>
「法曹三者が使い勝手のいい規定をどのように修正していくのか、ここに注目しています」
<袴田ひで子さん>
「巖は47年7か月も(拘置所に)いたんですよ。自由もなくて三畳一部屋の狭い部屋に押し込められていた。立派な再審法改正をしていただきたい」
再審法改正は、えん罪被害者の救済につながるのか。6月10日の法務委員会には高市総理が出席して、質疑応答が行われる予定で、国会での審議は重要な局面に突入しています。
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