北海道旭川市で2024年、当時17歳の女子高校生を橋から川に転落させ殺害したなどとして殺人や監禁、不同意わいせつ致死の罪に問われた内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が、8日午後結審しました。遺族が極刑を求める中、検察の求刑は、懲役27年でした。
・井元小雪記者(8日午後6時20分ごろ・旭川地裁前)
8回の公判を経て、内田被告の口から最後に語られたのは「事件の重大さ」や「反省」の言葉でした。その声は淡々としていて、裁判官の方を向き、はっきりと話していました。
きょうは、被害者の母親の代理人弁護士の意見陳述に加えて、被害者の父親が自ら、意見を述べました。
その声は、法廷の外に響き渡るほどの大きな声で、涙ながらにその思いをぶつけていました。
「娘はかけがえのない宝物で、私は娘のことが大好きでした」と述べ、失われたのは単なる一人の命ではなく、大切な家族を失ったこと、家族の未来も変わってしまったことを法廷で伝える言葉だったと思います。
傍聴席からは、すすり泣く声も聞こえましたし、裁判員制度で参加している裁判員のなかにもハンカチで目元をおさえる人もいました。実際にわたしも涙なしでは聞くことができませんでした。
最後には、父親は内田被告に向かって指差し、裁判官に向かって「どうか、どうか、あいつを、あいつを…」と涙ながらに訴えていたこと、その言葉は大切な娘を奪われた父親の声、そのものでした。
その陳述を聞く内田被告は表情を変えることなく、一点を見つめていたように思います。
検察による求刑は27年。2週間後の22日、判決を迎えます。














