将棋の棋聖戦5番勝負が4日始まり、富山市出身の服部慎一郎七段が藤井聡太六冠に挑みます。地元の将棋サークルの恩師らが初のタイトル獲得へエールを送りました。

服部七段「おはようございます」

青緑色の羽織で対局室に姿を見せたのは富山市出身の服部慎一郎七段(26)。

タイトル戦は初挑戦です。対するは、将棋界の絶対王者、藤井聡太六冠(23)。棋聖戦を現在6連覇中で、今回は7連覇を狙います。

「お願いします」

先手は藤井六冠、初手は「2六歩」です。後手の服部七段は「8四歩」を指し、初のタイトル獲得に向けた5番勝負が幕を開けました。

注目の第1局に地元からも熱いエールがありました。

将棋サークルの恩師 亀田瑞穂さん
「いつもと変わらないですね。虎視眈々と狙っていると。やんちゃな顔してますね。やんちゃな目つきしてますね。まあこんな目つきですよ」

当時、将棋サークルで指導していた恩師の亀田瑞穂さんです。

将棋サークルの恩師 亀田瑞穂さん
「最初来た時は普通でしたよ。2年生の時は全然普通の子で。めきめき腕を上げてそのうち相手がいなくなっちゃって、服部君が強くなって。ほぼ服部君が来たら私と将棋を指していた。3年の途中くらいから私が服部君に勝つのがしんどくなって来てね。4年の1学期に転校していったんですけど、転校する直前の1番最後の教室の時にとうとう私負けましてね。小学生に平手(ハンデなし)で負けたのはそれが最初で最後でしたね」

小学生のころから将棋の才能で頭角を現していた服部七段。六段に上がった時の祝賀会では一緒に昇格を祝いました。

プロ入りしてから服部七段の活躍を常に気にかけていた亀田さんが、今回の対局で注目したのはこの一手です。

将棋サークルの恩師 亀田瑞穂さん
「この手が波乱の。今話題になっている手なんです。過去にプロ同士の対局で5局あると。後手の側に勝った例がない。服部君っていうのは本当に深慮遠謀の子でですね。深く深く奥の奥まで考えていて。藤井六冠がこの手はこっちの有利だからと言って深い研究をしていない可能性がある。そこに賭けたんじゃないかと。ノータイムで指しているんですよ。ノータイムでこの手を指しているということはよほどこの一手にですね、賭けたっていうかね」

服部七段の勝負手から勝利への強い決意を感じ取ったという亀田さん。教え子の対局を冷静に見守っていました。

将棋サークルの恩師 亀田瑞穂さん
「逆転してほしいですね。虎視眈々と狙っているはずですよ。この9筋の歩が生きる展開になればね」

タイトル戦で注目されるのが勝負ランチです。

藤井棋聖が「ステーキ丼」だったのに対し、服部七段は「ステーキ丼ハーフサイズ」と「かけそばハーフサイズ」。さらに、「ペペロンチーノハーフサイズ」とこだわりのオーダーぶりでした。

棋聖戦は7月22日が最終戦で、先に3勝した方がタイトルを獲得します。