古くは、江戸時代の建物も残る松江市美保関地区。この度、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される見通しとなりました。選定されれば、島根県内では、大田市の大森銀山地区と温泉津地区、津和野町津和野地区に続き、4件目となります。

島根半島の東の端に位置する松江市美保関地区は、北前船も寄港した港町として、また、漁業や海運の神・えびす様の総本宮美保神社の門前町として栄えた場所で、今も、歴史的な街並みが残ります。

江戸時代末期に参拝道として作られた「青石畳通」。

その通り沿いには、町屋や旅館だった建物が立ち並び、装飾された木材で支えられた小庇は、ほぼ同じ高さに揃えられていて、歴史感漂う風情が町全体で残されています。

美保関まちなみ研究会 定秀陽介会長「地域に根差した独特の習慣がずっとある町なので、それが建物・街並みとしても表れている思う。他の重要伝統的建造物群保存地区の場所と違って、いろんな要素が混ざっている場所でもある」

泊小路、美保小路など、4つの谷筋を中心に、86の建築物と燈篭や石碑など、7つの工作物が残る、松江市が定めた美保関の伝統的建造物群保存地区。

5月22日、国の文化審議会から文部科学大臣に答申されたことで、夏ごろには、全国で130番目となる重要伝統的建造物群保存地区に選定される見込みです。

この選定により、松江市は、保存事業に対する国の財政的援助や技術的指導を国から受けることができます。