「ゼロコロナ」政策を終了させた中国。春節の連休を控え、地方でのさらなる感染拡大や薬の不足が懸念される中、中国政府は海外メディアに製薬工場を公開しました。その狙いは?
北京の中心部から車でおよそ40分。ここは、中国政府が日本やイギリスなど海外のメディアに公開した製薬工場です。
記者
「これから工場の見学に行くんですが、その前に白衣を着る必要があります」
案内された先にあったのは…。
記者
「新型コロナの治療薬の製造ラインです。タブレットが見えます」
5日から製造を始めたという新型コロナの治療薬「アズブジン」。去年7月に承認された中国初の国産の飲み薬で、この工場では今後、1日に700万錠生産できると強調しています。
また、別の工場では、新型コロナの患者が服用するかぜ薬の生産現場が公開されました。この工場では先月、北京市政府からの依頼で増産態勢に。従業員が休みを返上して、24時間生産を続けているとのことです。
中国では「ゼロコロナ」政策終了により感染が急拡大し、医薬品の売り切れが続出。
中国メディアによりますと先月には、相次いで発熱した家族4人が解熱剤を買うことができず、代わりに動物用の解熱剤を注射し、子ども2人に中毒症状が出る事故もありました。
中国工業情報化省 消費品工業局 周健 副局長
「今後コロナの状況にどんな変化があっても、国民のために十分な薬を準備しなければならない」
そんななか行われた、今回のメディア公開。
中国では今月21日から始まる旧正月「春節」の連休を前に大移動が予想されています。地方や農村部での感染拡大が懸念され、薬不足も指摘される中、中国政府としては薬の生産体制は万全だとアピールする狙いがあるとみられます。
一方、中国の状況を受けて、日本の薬局では…。
三千里薬品 飯髙宗久 店長
「(中国人が増えたのは)12月の中旬くらいですかね。中国では買えないといわれている風邪薬、鎮痛剤とか(を買って帰ります)」
先月から、中国人が解熱鎮痛剤などを大量に購入するケースが相次ぎました。
これを受け、厚生労働省は全国のドラッグストアや薬局に対し、医薬品を販売する際には個数制限などを設けるよう呼びかけています。
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