アメリカとイランが戦闘終結に向けた覚書の締結をめぐる交渉を続けています。アメリカのバンス副大統領は協議に「大きな進展があった」と話しましたが、イラン側は何を狙っているのか?実際の協議の様子を探りました。
アメリカ バンス副大統領
「現在、いくつかの文言の調整を重ねているところだ。大きな進展があったと考えている。イラン側が交渉を望み、ホルムズ海峡を開放したいと考えていることは非常に明白だ」
トランプ大統領がイランと協議を続けているのが、停戦を60日間延長して、核兵器開発問題を話し合おうという「覚書」です。
バンス副大統領は、イランとの協議は前進しているとの考えを示していますが、この覚書、合意に至る可能性はどれくらいあるんでしょうか?
元駐イラン大使の齊藤貢さんは?
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「お互い(合意)したがっているから、私は(可能性は)50~60%と思っている」
なかなか進まないように見える協議。イラン側は今、トランプ氏が獲得したい「高濃度濃縮ウランの扱い」などを盾に協議で駆け引きを続けているようです。
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「高濃度濃縮ウランの扱いというのは、アメリカからすると非常に重要で、絶対取らなきゃいけないポイントで、逆にイラン側はアメリカ側がそれを必要としていることを分かっているので、そこを取引材料にしているというのが現状だと思う」
さらに交渉を難しくしているのが、アメリカとともにイランを攻撃したイスラエルの存在です。レバノンの親イラン組織ヒズボラへの攻撃を強めています。
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「(イスラエルは)これはもう間違いなく、合意の邪魔をしようとしている。イラン側は絶対にこのヒズボラは見捨てることはできないので、ヒズボラを叩けばイラン側が合意できなくなるんじゃないかと期待している」
あやういバランスで進む交渉に、トランプ大統領も圧力を強める発言を続けています。
アメリカ トランプ大統領
「(Q.再攻撃につながるような“越えてはならない一線”はあるか?)我々の利益にならないような取引がその“一線”だ。最後まで状況を見極めている」
トランプ氏とイラン。協議はいつ頃まとまるのでしょうか?
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「あまりやりすぎるとトランプ大統領も面子を潰されると怒りだすから。6月の初めの頃くらいまでには合意するのではないかと考えています。7月4日の独立250周年記念日にトランプ氏は強い大統領じゃないといけないから、それまでにはまとめたい」
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