菅前総理はきのう、自民党で続く派閥政治について「自らの理念や政策を先行して派閥の意向を優先するべきではない」と懸念を示しました。

菅義偉 前総理
「政治家というのは国民の負託を受けて出てきているわけですから、自らの理念や政策を先行して派閥の意向を優先するようなことはすべきではない」

菅前総理はきのう、訪問先のベトナムで記者団に対し、このように述べたうえで、現在の派閥主導の政治状況について「国民の声が政治になかなか届きにくくなっているのではないか」と懸念を示しました。

また、岸田総理が総理就任後も自身の派閥の会長に就いていることについては、「総理大臣というのは国民全体の先頭に立って汗を流す立場にある」としたうえで、歴代の総理大臣も派閥を退会して総理を務めていたと指摘しました。