アメリカのアカデミー賞の前哨戦として知られる「ゴールデングローブ賞」の授賞式。人種的な多様性をめぐり批判の対象ともなっていましたが、今年はどのように開催されるのでしょうか。

記者
「今回の授賞式は、テレビ中継や華やかなレッドカーペットが復活することになり、慌ただしく準備が進んでいます」

アメリカ映画界における重要な賞の1つ「ゴールデングローブ賞」。今回は第80回という節目で、アニメ映画賞には4年ぶりに日本作品がノミネート。

その作品は「犬王」。古川日出男さんの小説が原作で、室町時代の京都を舞台にしたミュージカル・アニメーションです。

自分にとって初の時代劇だという湯浅政明監督に伝えたかったことを尋ねると。

湯浅政明監督
「いまの能楽は、昔はもっと派手で庶民が楽しむものだったらしい。庶民が楽しんでいた感覚を現代で楽しめる形にしたいというのもありましたし」

時代劇アニメをはじめ、幅広い作品が登場することになる今回の授賞式。去年は、華やかなファッションが話題になるレッドカーペットがなくなるなど、大幅に規模が縮小されていました。

「新型コロナの感染再拡大」が理由とされるものの、主催団体に黒人会員が一人もいなかった問題が発覚し、多様性をめぐって批判が相次いだことも要因です。

今回は新会員に黒人を迎えるなど、主催団体の構造改革が進められ開催されることになりました。

今年はテレビ中継も復活する授賞式。湯浅監督は自らの作品についてこう語りました。

湯浅政明監督
「他者に対する想像力とか理解しあえる人に出会うことの尊さとかそういうものを感じてもらえる形になれば一番いいと思いました」

注目の授賞式は、日本時間のあす行われます。