核軍縮への道筋などについて話し合うNPT再検討会議で、最終文書案の改訂版が各国に配布されました。22日の閉幕までに採択するため、内容が大幅に絞り込まれました。
アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれているNPT=核拡散防止条約の再検討会議の議長は21日、最終文書案を改定し、各国に配布しました。
改訂された文書案は、13ページからなる前回の案から対立する項目を削って構成を大きく変え、8ページまで絞り込まれました。合意できる最低限の事項のみを残した形です。
アメリカとロシアの核軍縮条約、新START=新戦略兵器削減条約が失効したことについては、当初は「深く懸念する」としていましたが、完全に削除されました。
また、ウクライナをめぐっては「ウクライナの原子力施設の安全性が軍事行動によって脅かされていることを懸念する」などとしていましたが、国名が削られ、抽象的な内容に変更されました。
一方、イランの核問題をめぐっては、前回まではIAEA=国際原子力機関への協力を求める表現にとどまっていましたが、一転して「イランはいかなる核兵器も決して追求、開発、取得してはならない」という強い文言が加えられました。
アメリカやヨーロッパなどの強い要求を反映したものとみられます。
議長 ベトナム ドー・フン・ビエット国連大使
「残された時間はわずかです。文書全体を総合的にみてください。妥協と柔軟な姿勢を持ってご検討ください」
NPT再検討会議は22日で閉幕するため、議長はこのように呼びかけていますが、依然として対立する点が多く残っていて、全会一致が必要な採択にこぎ着けられるか、最後まで見通せない情勢です。
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