ビールの原料・ホップを育ててオリジナルのビールをつくるプロジェクトが浜松で進行しています。ホップを栽培する現場は、街のど真ん中にあるデパートの屋上です。

<遠州鉄道 飯尾圭介グループ経営推進本部長>
「これはビールの原料となるホップの苗です」

遠鉄百貨店新館の屋上では、2026年の春からホップの栽培を始めました。浜松市内の企業や団体と協力してクラフトビールを作ろうというのです。

<遠州鉄道 地域共創推進室 太田貴久室長>
「毎日水をあげていると愛着がわいてきて。『伸びたね』とか『ちょっと水をあげておいたよ』とか言ってくれる人もいてうれしい」

きっかけは2024年から始まった「HoptoBEER」というプロジェクト。ビールづくりを通して新たな企業や人のつながりを作ろうという企画です。

<HACK 高林健太社長>
「このビールの何パーセントかは、自分の庭先で作ったホップなんだということに対して、思いが馳せることができるのがこの企画のいいところ」

ビールを製造するのも、まちなか。パブの一角にある醸造所です。

<オクタゴンブリューイング 千葉恭広さん>
「こちらがビールを作っている工場で、タンクにビールが入っています。1つで300リットル」

個性あふれる風味が特徴のクラフトビールの中でも、このビールは特におもしろいといいます。

<オクタゴンブリューイング 千葉さん>
「(集まったホップの)育ちや大きさ、中身の成分の具合などが非常にまちまち。皆さんに楽しんでもらえるビールに仕上げたい」

今回、ビールづくりに挑む遠鉄にはこんな狙いもあります。現在、改修計画を進める「まちなか」のこちらのビルは、かつて人気を集めたビアホールだった場所。このビールを振る舞うことで交流の輪を広げるきっかけにしたいと意気込みます。

<遠州鉄道地域共創推進室 太田室長>
「今まで飲んだビールの中で一番味が濃いというか、味をかみしめてしまうのではないか」

デパートの屋上で育つポップ。この夏、収穫され、おいしいビールに生まれ変わるはずです。