高校サッカーの頂点に立ちました。岡山県勢初の日本一を目指し、全国高校サッカー選手権の決勝に出場した岡山学芸館は、京都府代表の東山との激戦を制しました。

(小寺健太記者 リポート)
「ここ東京・国立競技場で、岡山学芸館が『岡山県勢初の優勝』を懸けた大一番に挑みます」

晴天に恵まれた、高校サッカーの聖地・国立競技場。チームとして初、岡山県勢としては16年ぶりの決勝戦を応援しようと、1000人を超える応援団が会場に駆け付けました。

(岡山学芸館応援団)
「ピッチに立っている選手たちに届くように、みんなで本気で応援します」

(岡山学芸館サッカー部OB)
「ここまで全国の強豪を倒すまできたか、と感じてとてもうれしい。学芸館らしく『粘り強く戦って』『堅守速攻』で、相手を圧倒してほしいなと思います」

101回目を迎えた高校サッカーの歴史にその名を刻むのは、青いユニフォームの岡山学芸館か、それとも赤のユニフォームの東山か。試合は序盤に動きます。

前半25分、学芸館が中盤でボールを奪うと右サイドから攻めあがった今井拓人がシュート。倉敷市真備町出身のFWが起点となり待望の先制点です!

「おー!!!」


高校からエールを送っていた、学芸館の生徒らも歓声を上げます。しかし前半44分、Uー17日本高校サッカー選抜の真田に同点ゴールを奪われ、試合を振り出しに戻されます。

一つの優勝旗を奪い合う一進一退の攻防。後半、試合を動かしたのは、またも岡山学芸館でした。サイドからのクロスに木村匡吾が完璧に合わせ、ボールはゴール左隅へ。

後半38分には木村が、この日2得点目となるダメ押しの追加点。スタンドも大きく湧きます。

そして歓喜の瞬間が…

「優勝~~~~!」


堅い守備・巧みなパスワークで、大舞台で躍動したイレブンたち。全国3883校の頂点に、岡山県勢として初めて輝きました。高校でも歓喜の渦が沸き起こりました。

「もう感動しました。本当に。かっこよかったです」

「感動をありがとう。希望をありがとうって伝えたいです」

(岡山学芸館 井上斗崇主将)
「もう本当にうれしいです」

(岡山学芸館 高原良明監督)
「きょうピッチに立っているメンバー、それからサブのメンバー、スタンドで応援してくれている応援のメンバー135人で、チーム一丸となって日本一を取れたので本当にうれしく思います」

聖地・国立で旋風を巻き起こした岡山学芸館高校サッカー部。101回目となる高校サッカーの歴史にその名を刻みました。