石川県金沢市の生鮮魚介卸業者「灰谷商店金沢」が資金繰りの悪化などから、4月28日、金沢地方裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は7億4524万円に上るとみられます。

年間売上高が50億円⇒16億円余りに

民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、「灰谷商店金沢」は1998年に設立された生鮮魚介卸業者で、代表の親族が石川県能登町小木で経営する卸業者などからイカなどの水産物を仕入れ、切り身や干物などの加工を手掛けてきました。販路は大手商社を通じて、全国の市場や同業者に拡大したほか、精肉やナッツ類などの一般食品も取り扱うことで、水産物の水揚げに左右されない形を作り、ピーク時の2023年に50億400万円あった売上高が、2024年には16億700万円にまでダウンしました。

なぜ、破産手続きに至ったのか

「灰谷商店金沢」の取引の中には、仕入れ値と卸値に利幅をほとんど設けず、伝票上はこの会社を介した販売となっていた案件が相応にありました。

それらの取引が解消されたことから、売上が大幅にダウンし、当期の純損益が欠損計上となっていました。

その後、事業の多角化を模索するも、新規事業への投資が奏功せず、多額の回収不能債権が発生し、2026年2月末には資金繰りが限界に達しました。

このため、2026年3月3日までに事業を停止し、4月28日、金沢地方裁判所より、破産手続き開始の決定を受けました。

負債総額は7億4524万円に上るものとみられています。