天国から地獄

5月6日、根尾昂投手の姿は二軍の本拠地・ナゴヤ球場にあった。およそ一か月前、投手へ転向して5年目にして念願となる初勝利を挙げ、“今年はいける”と思った矢先、その後4試合連続で失点を喫するなどして無念の二軍降格。一時は浮上した勝ちパターン入りの構想も瞬く間に砕け散った。
まさに天国から地獄。
根尾投手は今回の降格となった要因を淡々と口にした。
根尾投手「抑えなければいけない場面で、単純に甘くボールが入って打たれたということです。技術どうこういうのではなく」
課題は制球力。4月、甲子園での阪神タイガース戦で球界を代表するスラッガー森下翔太、佐藤輝明両選手に一発を浴びてから安定を欠くピッチングが続くようになった。
どこかに甘くなってはいけない、もっと厳しく投げないと…抑えなければならない展開でマウンドへ向かう根尾投手の頭の中にはそんな思いが渦巻いていたに違いない。同じミスをしたくないばかりにボールは狙ったコースにはいかず、とんでもないボールとなって打者のもとへと投げ込まれていった。














