6年前、乗客乗員712人もが新型コロナウイルスに感染する大規模クラスターとなった「ダイヤモンド・プリンセス」。当時、船内に駆けつけた災害医療のスペシャリストに船という“巨大な密室”での感染封じ込めの難しさを聞きました。

記者
「私の後ろに見えるダイヤモンド・プリンセスは午前9時ごろ、横浜の大黒ふ頭に着岸しました」

2020年、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員3711人のうち712人が感染、14人が亡くなりました。

長期化する船内での隔離生活。デッキではシーツのようなものに「くすり」「情報不足」と書かれたメッセージが。

当時、未知のウイルスだったコロナの大規模クラスターに世界が注目しました。このとき、対応にあたったのが災害医療のスペシャリスト集団・DMATです。医師や看護師など全国から472人が集められました。

福岡大学の江川教授も国からの要請を受け、DMATの一員として「ダイヤモンド・プリンセス」に乗り込みました。

クルーズ船という密室での集団感染。通常とは違う対応の難しさがあると指摘します。

福岡大学 薬学部 江川孝 教授
「(乗客乗員は)相当なストレスがかかっていると思います。正しい情報を知って頂くというのが一つのキーポイントになるかと」

しかし…

福岡大学 薬学部 江川孝 教授
「多くのクルーの方、外国人の方もいたのでコミュニケーションですね」

感染者の重症度に応じてトリアージ=治療の優先順位を決めることが重要になります。

様々な国の人が乗るクルーズ船で通訳のため、クルーなどに付き添ってもらう必要がある場面も。さらに…

福岡大学 薬学部 江川孝 教授
「すべてが感染性の廃棄物というふうに見なされますので、それを船から出すときも適切な処理をする必要があるかと思う」