6月に井川線の料金を大幅に値上げするとしている大井川鉄道に対し、静岡県川根本町の議員が5月7日、直接抗議に訪れました。社長のブログの内容に「看過できない記述」があったとして反発を強めています。

7日午後、静岡県島田市の大井川鉄道の本社を訪れたのは、川根本町の町議会議員4人です。

<川根本町議会 中原緑副議長>
「川根本町の関係者として看過できない記述がございましたので、強く抗議申し上げます」

議員が「看過できない」としているのは、料金の大幅値上げを予定している井川線をめぐる社長のブログの内容です。

井川線は川根本町の千頭駅と静岡市葵区の井川駅を結び、国内で唯一、アプト式列車が走ります。観光列車への変更に伴い、千頭駅と井川駅の間の料金が6月1日から片道3500円と約2.6倍になることが予定されています。

議員が抗議したのは、この値上げをめぐる鳥塚亮社長の個人ブログでの発信です。

4月28日には「ふだん田舎の山の中で生活している人たちにも理解していただくことは難しいということを、『やっぱりここもそうだったなあ。』と今回改めて感じているところなのです」と投稿。

さらに、前日の27日のブログには、「地域の資本が入っていませんから私の口から『地域のための鉄道』とはっきりと申し上げることができない」との投稿がありました。

会社側は「社長個人の見解」としていますが、町議らの怒りは収まりません。

<川根本町議会 野口直次町議>
「一緒に再建含めやっていく中で、ちょっといかがなものかと」

議員らは7日、静岡県の出先機関にも足を運び「地域全体で話し合いたい」と要望しました。

<川根本町議会 中原副議長>
「地元はもう大井川鉄道がなしではやはり観光は成り立たないってことは重々承知ですので。とにかく善意の心いっぱいで地元は協力している次第なんですよ。そういった中で山の中に生活してる人は云々ということで括られたことがとても残念」

8日には川根本町で社長も出席しての地元関係者向けの説明会が開かれる予定で、社長がどのような話をするか、注目が集まります。