先月、東京・中目黒で男性が乗用車にはねられる事故があり、現場で男性の救護を行い、人命救助に貢献したとして、医師の男女3人に感謝状が贈られました。
警視庁目黒警察署が感謝状を贈ったのは、いずれも医師で都内に住む昭和医科大学藤が丘病院の伊東るいさん(31)、国立病院機構東京医療センターの伊東夏央(30)さん、昭和医科大学病院の滝沢真由さん(30)です。
警視庁によりますと、先月6日午後10時50分ごろ、目黒区中目黒で50代の男性が横断歩道のない道路を横断中に70代の男性が運転する乗用車にはねられる事故が起きました。
伊東さんら3人によりますと、伊東夏央さんとるいさんの結婚式の二次会の打ち合わせの帰りに車で事故現場を通りがかり、倒れている男性とフロントガラスが割れている車をるいさんが見たことから停車。
男性は頭から出血し、動脈の動きが感じられなかったため、気道を確保し、胸骨を圧迫する心肺蘇生術などを行うと呼吸が安定してきたということです。
伊東夏央さん
「倒れてる人がいる状況を見て、助けたいなとか、手助けしたいなとか、そういう気持ちが強かったので、まっすぐ行動に移すことができて、男性が救急車で運ばれるところまで見届けることができて達成感がありました」
伊東るいさん
「どうにかしないといけないという必死な(気持ち)がメインかなと思います。初期対応がちょっと遅れていたらどうなったかというのは少し怖い部分もありました。自分なりにできることができて、それが少しでもその方(男性)のためになったのならよかったなと思いました。この3人がいたので、3人あわせたらいけるだろうというところもありました」
現場では、伊東夏央さんが全体の状況を統括し、るいさんが呼吸のチェックと胸骨の圧迫、滝沢さんが脈や周囲の状況を確認するなど役割を分担しました。
すぐにこうした動きができたのは、3人が以前、一緒に働いた経験があったからだといいます。
滝沢真由さん
「静岡県浜松市の聖隷浜松病院で、後期研修で同期でした。3人で一緒に働いていたこともあったので、そのときの状況を思い出すような気持ちで、今までやってきたことで人の助けになれたことはすごく嬉しく思っています。るいさんは判断がすごい早くて、こういった状況があったときに頭で考えつつ、そのままぱっと行動に移せるような方なので、るいさんらしいなと思いながら当日も見ていました」
その後、到着した救急隊が搬送し、男性は頭部や肋骨などを折る重傷でしたが、命に別状はなく、先月30日に退院しました。
警視庁目黒署の湯沢憲治署長は「医師としての高い知識と経験を活かした勇気ある行為に感謝しかありません」としています。
伊東夏央さんとるいさんの結婚式はおととい(5日)行われ、滝沢さんが二次会の司会を務めました。
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