ゴールデンウィークに入場無料で楽しめる「大学博物館」。後編は“個性的な美術作品”や“世界の名作椅子コレクション”などアートの世界にどっぷり浸れる施設です。

未来の巨匠!?“ピンク重機”や“流木の顔”

大学博物館を15年以上取材してきた大坪さんのGWのオススメは、東京・小平市にある『武蔵野美術大学』の美術館。

大学博物館ライター・大坪 覚さん:
「いろんなジャンルがあって、ありとあらゆる物がある」

大学に一歩足を踏み入れると、大きなキャンバスに絵を描く人。さらにー

THE TIME,マーケティング部 佐藤あゆみ部員:
「なんだろうアレ?ピンク色でカワイイけど、よく見ると“重機”だ」

田植えに使うコンバインがピンクやパープルなどにペイントされ、ハートやキラキラパーツ、魔法のステッキなどでド派手にデコられています。

そんなアートにあふれたキャンパスの中心にあるのが、60年の歴史をもつ大学の美術館。5月2日までは、2025年度の卒業生による優秀作品展が開催されています。

入口にある作品≪「偶する」-言葉にできない生命の叫び-≫も卒業生の作品。70本を超える流木に一つ一つ違う表情の“顔”が彫られています。

『武蔵野美術大学 美術館・図書館』森 克之学芸員:
「一言では言い表せない感情を、流木に思いを込めて彫り込んだ作品」

GWに展示される卒業生の作品は100以上。先ほどのピンクのコンバイン≪PRETTY CONNIE : Dress Up!≫も、農業が持つ現実感とポップカルチャーの融合を表現した卒業制作展示の1つです。

大学博物館ライター・大坪さん:
「堅苦しい展示ではなく、“未来の大物アーティストの青田買い感覚”で楽しめる」

高さ約3mの作品≪煩悩の鐘≫は、除夜の鐘を現代に再認識することを表現。

赤いお堂に吊るされた鐘は“108体のぬいぐるみ”で覆われ、108個の煩悩を示しているといいます。

鐘をつくと“煩悩が消される叫び声”が流れ、屋根の下のモニターには“どんな煩悩が浄化されたのか”が表示される親切な作りになっています。

学芸員・森さん:
“可愛らしさ”“どっしり”としたギャップがおもしろい作品」

新しい形の版画作品≪大きなロバを空へ送る≫は、版画を作る際に削った木板を何枚もつなぎ合わせて作成した幅3,7mの大きなロバの顔。

来館者(30代女性):
「卒業生の作品は個性的で、それぞれ“自分をもってやっている”感じがする」

来館者(高2女子):
“いろんな学びを得られた気がする”。紐の結びの一覧みたいな作品があって、いつも固結びとかチョウチョ結びしか出来ないけど、ちょっと興味を惹かれた」