アメリカとイランの戦闘終結が見通せない中、イラン側は革命防衛隊がホルムズ海峡で船舶を拿捕したと主張し、映像を公開しました。2回目の対面協議は実現するのか、先行きは不透明です。
イランの国営メディアが公開した、革命防衛隊がホルムズ海峡で船舶を拿捕したとする映像。貨物船にボートが近づき、はしごをかけると、覆面をした武装隊員が次々と船内に入っていきます。
イランメディアによりますと、22日に3隻の船舶が攻撃を受け、革命防衛隊が2隻を拿捕したということです。
ただ、FOXニュースによりますと、トランプ大統領は拿捕されたのは「アメリカの船ではない」と発言。ホワイトハウスは停戦違反ではないとの認識を示しています。
21日、イランとの停戦延長を発表したトランプ大統領。翌22日には、FOXニュースに対し…
アメリカ トランプ大統領(FOXニュース22日)
「時間的なプレッシャーはない」
停戦延長や2回目の協議をめぐり、期限を設けない考えを示しました。停戦延長について、「トランプ氏が3日から5日間認める考えだ」と伝えたアメリカメディアの報道を否定した形です。
また、ホワイトハウスの報道官は…
ホワイトハウス レビット報道官
「イラン国内には多くの対立があり、現実主義派と強硬派の間で争いが繰り広げられています」
イラン側の意思統一を待つために時間が必要との認識を示しました。“イランの内部対立”を主張するトランプ政権。
しかし、専門家は…
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「もう彼(トランプ大統領)としては、やっぱり誰か他の人のせいにしないといけないから」
元イラン大使の齊藤貢氏はイランの体制について、革命防衛隊の力が強い一方、穏健派も存在し、「内部の対立はない」と指摘しました。
では、2回目の対面協議をめぐり、イラン側はどう動いていくのか。
元イラン大使・関西学院大学 齊藤貢 客員教授
「イランは少なくとも協議するとしても、このタイミングで協議は絶対に受けないわけです。イランは外からの圧力に屈したというのは一番嫌うので」
齊藤氏はイラン側が革命防衛隊の拿捕の映像を公開したことについて、アメリカによる海上封鎖や拿捕には屈しないという姿勢を見せるためだと指摘。その上で、「ここ数日、イランの態度がかなり硬化している」との見方を示し、協議については楽観論を語りつつ、強硬な言葉も繰り返すトランプ氏の矛盾した発言への不快感の表明だと分析しています。
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