野菜や果物の流通拠点である長崎市の中央卸売市場で、5日、初競りが行われました。

初競りに先だって行われた初市式には、田上長崎市長や関係者らが出席し、資材費の高騰など物価高に今後も対応し、市場が発展していけるよう祈願しました。

去年は白菜やレタスなど葉物野菜を中心に多くの品目が雨の影響で生産不良となりましたが、夏以降は天候にも恵まれ価格も安定。

取扱高は野菜と果物合わせて約160億5200万円(前年比99%)と、ほぼ前年並みとなりました。

初競りでは226トン(前年比99%)が取引されました。※速報値

野菜部の加藤 愛久 部長は「今年は静かなスタートだった」

果実部の鉢峰 輝彦 主管部長は「コロナの影響があり動きはきつかった。今後も安心安全で届けられるように頑張ってやっていきたい」と話していました。

中央卸売市場では、今年の春に競りを取り仕切る2つの卸売業者の合併が予定されていて、全国からの集荷強化などによる“供給の安定”や“市場の活性化”が期待されています。