「LIVEしずおか」では1月4日から「2023新たな道筋」と題し、2023年の静岡の注目ニュースを展望します。1回目は新型コロナによる観光客の減少に直面した伊豆半島についてです。旅行支援策などで回復の兆しは見えつつありますが、遠のいた客足をもう一度観光地に呼び込めるか。知恵を絞りながらの模索が続いています。
<テープカット>
「1、2、3、どーぞ!!」
ピーク時には約300万本が花を咲かせる静岡県下田市の「水仙まつり」。2022年12月のオープニングでは新型コロナの影響で中止していた「漁師鍋」や「金目鯛の握り鮨」のサービスも復活しました。
<観光客>
「観光に出られるのはうれしいですよ。出られることは、楽しみが増えますもんね」
ここ数年、コロナの影響を受け続けてきた観光地。3年ぶりに行動制限のない年末年始で、伊豆の玄関口にもようやく観光客の姿が戻ってきました。
<JR東日本横浜支社 松井信乃シニアリーダー>
「コロナ禍で鉄道の利用もだいぶお客様が少なくなっている状況でもありますが、地域の皆様と共にそろそろ観光を盛り上げていきたいという思いがあります」
鉄道会社のキャンペーンや1月10日から再開される「全国旅行支援」などの後押しもあって、地元の旅館は観光の復活に期待をかけています。
<野の花亭 こむらさき 奥居麗社長>
「鉄道会社のキャンペーンだったり、国の全国旅行支援というのは観光に行きたいという機運を世の中に大分押し上げていただきまして、多くの皆さんは遠慮なく安心して出かけられる機運が高まったのが一番大きな効果だと思います」
しかし、観光地全体で見ると、にぎわいが戻った場所ばかりではありません。
2022年12月に開かれた熱海恒例の花火大会。100機のドローンが空中を飛び交うショーも行われ、観光客を楽しませました。この日の人出は約5千人。ところが…。
<観光客>
「すいてから帰ります。混んでて車出られないんで」
Q.熱海の夜の街へは?
「きょうは行かないね」
「帰ります。あしたバイトなんで」
日帰り客のほか、宿泊客も滞在するホテルや旅館で食事を済ませるケースが多く、夜の街のにぎわいは戻っていません。
そこで、熱海市などが力を入れ始めたのは「泊食分離」。宿泊先から街に出て夕食を楽しんでもらおうという取り組みです。
2022年12月に行われた実証実験で会場となったのは熱海芸妓(あたみげいぎ)の舞台。伝統の踊りを見ながら食事を楽しむプランです。地元の飲食店が特製弁当を用意し、キンメダイや伊豆牛、天城のワサビ漬けなど、伊豆を代表する食材がふんだんに使われました。お座敷遊びも体験でき、古き良き熱海ならではのプランでもてなしました。
<参加者>
「(芸妓さん体験は)初めて。やってみたら思ったより楽しかったです」
「いいことだと思います。町の活性化にもいいし。再認識してもらうにはいいと思います」
「熱海しかできなですよ、こういうことは。ぜひ推進してってほしいです」
<熱海市観光経済課 遠藤浩一室長>
「コロナ過にありまして、芸妓文化の振興、お座敷が減ってしまったところもありますので、それに加えて泊食分離を推進していこうという市の狙いもありますので、そういったものが推進していくような取り組みになればいいなと思います」
旅館やホテルに泊まるだけでなく、街を巡ってもらい観光地全体を活性化させたい。熱海市は今後も体験プランを行い、魅力的なコンテンツ作りに取り組む方針です。
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