先月25日、愛媛県宇和島市の沖合で、船から海に転落した男性が、およそ1キロ泳いで島に自力で上陸し、無事生還しました。男性はライフジャケットを着ておらず、海上保安部が着用を呼びかけています。

宇和島海上保安部によりますと、先月25日の午前7時ごろ、宇和島市の三浦半島と戸島の間の海を航行していた水産会社の運搬船から61歳の男性船長が海に転落しました。
船長は、船を自動操縦に切り替えた後、操舵室からはしごを使って甲板に降りる際に、体勢を崩したということです。
船長はおよそ50分かけて1キロほど泳ぎ、戸島に上陸し、けがはありませんでした。

運搬船には他に2人が乗っていましたが、船長の転落に気付かず、自動操縦のままおよそ5分間進み、養殖いかだに乗り上げました。その際、船長がいないことに気づき、船長の妻を通じて海上保安部に通報したということです。

船長はライフジャケットを着ていませんでした。海上保安部は、「幸い無事に岸まで泳ぐことができたが、海に転落した場合、ライフジャケットの着用が生死を分ける大きな要因になる」と話しています。
海上保安庁によりますと、2019年から2024年に船舶から海中に転落した人の生存率は、ライフジャケット着用時で87パーセント、非着用時で47パーセントとなっています。

事故当時、現場海域の天候は雨、北北東の風およそ7メートル、視界は良好、海水の温度は18度だったということです。