2025年の高水温で大量へい死した青森県の「陸奥湾ホタテ」を、漁協間で融通する取り組みが始まりました。今後、被害が比較的少ない陸奥湾西側の外ヶ浜漁協から東側の野辺地町漁協に半成貝約30トンが提供されます。

外ヶ浜漁協で10日に水揚げされたホタテの半成貝。このホタテを陸奥湾の対岸へ運ぶ作業が朝早くから行われました。

須崎蓮 記者
「外ヶ浜漁協の船から上がったホタテはカゴに移され、次々と野辺地町漁協のトラックに積み込まれます」

2025年の高水温による陸奥湾ホタテの大量死は、過去最悪の被害となっていて、産業の存続が危ぶまれるほど深刻化しています。

2025年11月の県の調査によりますと、養殖2年目の新貝のへい死率は陸奥湾の東側で96%にのぼった一方で、比較的被害の少なかった西側では、東側より10ポイントほど低くなっています。

被害の大きかった野辺地町漁協では、親貝の確保に向け、2025年秋から外ヶ浜漁協に半成貝の提供を打診していて、10日を含め、今後30トンが運び込まれます。

須崎蓮 記者
「外ヶ浜から運ばれたホタテが、いま野辺地町漁協に到着しました。これから漁船に引き渡され、弱らないよう、すぐに海へと入れられます」

野辺地町漁協 砂原則行 組合長
「いいホタテ。半成貝にしてはいい。これが、そのまま大きくなってくれればいい。外ヶ浜漁協の組合長に感謝している」

陸奥湾全体でのホタテ産業の再生に向け、外ヶ浜漁協では、別の漁協への譲受けにも協力する考えで、4月中に横浜町漁協にも約30トンを融通する予定です。

【写真を見る】10日朝の様子

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