JNNのカメラが撮影したカンボジアにある詐欺拠点。そこには日本人の名前や生年月日、銀行の預金額など、少なくとも40人分の個人情報が見つかりました。いま、こうした詐欺拠点に日本の若者が“かけ子”として巻き込まれている可能性があります。カンボジアで消息を絶ったとされる男子大学生。母親は「生きて帰ってきて」と悲痛な思いを訴えています。

「拘束されたと想像できた」少ない荷物で海外旅行にいった息子

Aさんの母親
「会話の途中から(メッセージに)既読がつかなくなって、そこから位置情報が移動したのでここから拘束されて連れて行かれたなと想像できた」

2025年の年末、カンボジアに入国後、行方が分からなくなったとされる福岡県に住む大学生のAさん。

家族には「友人と海外に行く」と伝え、当初の行き先は東アジアにある別の国でした。

Aさんの母親がJNNの取材に応じ、いきさつを証言しました。

Aさんの母親
「大きな荷物とかではなくて、本当に日帰りかなと思うような感じの荷物だった。行き先は最初から聞いていたが、『今日帰ってくるの?』というやりとりをしていたら『2泊3日だよ』と」

実は、Aさんと一緒に渡航した友人がSNS上で知り合った人物と数か月にわたって連絡を取り合っていて、その人物から海外旅行に誘われたというのです。

SNS上の人物
「会社の経費で(旅費を)支払う。現地で通訳の迎えがある」

別の国に友人と旅行に行っていたはずのAさん。ところが、スマホの位置情報はカンボジアを示していました。