仙台管区気象台は、福島県の磐梯山で増加していた火山性地震は減少傾向がみられると発表しました。

一方で噴火警戒レベルを「2」に引き上げる可能性は依然としてあり、注意を呼びかけています。

気象台によりますと、磐梯山では、27日の正午ごろから31日の午後3時までに速報値で1393回の火山性地震を観測しました。

一方で31日は、午後3時までに観測された火山性地震は10回で31日の午後3時までの1時間平均は5回以下まで減少しました。
このことから気象台は磐梯山の火山性地震について「減少傾向がみられる」としました。

また地殻変動や監視カメラによる観測では特段の変化はないということですが、今後、火山活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げる可能性があるということです。

レベル2に上がった場合、周辺のスキー場などが火口周辺規制範囲に含まれるため、多くの人に影響が出ることが予想されます。

気象台は、今後の火山活動の推移に注意を呼びかけています。