なぜ成功?
──観測が難しい状況の中、なぜ成功したのでしょうか。
(香川大学教育学部講師 徳田一起さん)
「観測には、南米チリのアタカマ高地に設置された電波望遠鏡群、アルマ望遠鏡のコンパクトアレイと高周波受信機(Band 9)を使用しています。
アルマ望遠鏡は様々な波長の電波を観測することができますが、特にサブミリ波帯(高周波数)は観測の条件が厳しく、世界的にも観測が進んでいませんでした。
今回は、高周波受信機(Band 9)も用いたことで、これまでの観測では厚い層に覆われていてほとんど見えていなかった分子雲コアの中心、すなわち原始星付近のガスが明瞭に検出できました。
直径約1000天文単位の“温かいリング”を発見 観測データから、原始星の近くに直径約1000天文単位規模のリング状ガス雲が浮かび上がりました。
このリング状ガス雲の電波強度を詳しく測定すると、周囲の冷たいガスより少なくとも10 ケルビン以上は温度が高いことが分かりました」















