イラン情勢の悪化による石油の供給不足を受けて、政府は26日に石油の国家備蓄の放出を始めましたが、苫小牧市の備蓄基地からは28日から放出されることがわかりました。

28日からの備蓄の放出が決まったのは、北海道の苫小牧市東部にある2つの石油備蓄基地です。

国家備蓄の苫小牧東部基地からは約60万キロリットルが、民間などが運用する北海道石油共同備蓄基地からは約30万キロリットルが、5月上旬にかけて順次、放出される予定です。

荒木颯太記者
「札幌市西区のガソリンスタンドです。レギュラーガソリンの価格を見ると…先週と変わらず169円を示しています」

石油情報センターが25日発表した北海道のレギュラーガソリンの平均価格は、1リットルあたり176.9円と、6週ぶりの値下がりです。

こちらのスタンドでは、店頭価格を170円程度に抑えるための政府の補助金を見込み、先週から169円に下げています。


「今のうちに少しでも給油する」

一方で、政府の補助金が26日から1リットル当たり48.1円と過去最高となりましたが、これ以上の価格の引き下げは難しいと言います。

中和石油・小原隆宏取締役本部長
「安くなるという補助金ではなくて、高値にならないようブレーキをかけるという補助金です。全力を尽くして、お客さんに寄り添いながら安い給油方法を提案している」

石油の備蓄放出は、ロシアによるウクライナ侵攻で原油価格が高騰した2022年以来、4年ぶりです。

政府は、備蓄放出でガソリン価格にも影響する安定的な供給に努めたい考えです。