政府は、新型コロナウイルスの感染が急拡大している中国からの入国者を対象に入国時の検査を実施するなど水際対策の強化を決めました。

岸田総理
「中国からの入国者に対して臨時的な特別措置を講ずることといたします」

中国では新型コロナの感染が急拡大していることから、政府は、▼香港・マカオを除く中国に7日以内に渡航歴がある入国者と、中国からの直行便での入国者全員に入国時検査を実施することを決めました。

また、▼陽性者については、すべてゲノム解析の対象とし、症状がある場合は7日間、無症状の場合は5日間、待機施設に隔離するとしています。

この他、入国検査に万全を期すため、▼日本と中国を結ぶ直行便について到着空港を成田・羽田・中部・関西の4つの空港に限定し、増便を行わないよう関係する航空会社に対して要請するということです。

これらの措置は今月30日午前0時から適用されます。

一方、中国政府は来月8日から水際対策を撤廃する方針で、今回の日本の対応について「防疫措置は科学的かつ適切であるべきで、正常な人員の往来に影響させるべきではない」と苦言を呈しています。